会長挨拶


理学療法士が未来を創る社会を築きたい

 

 静岡県理学療法士連盟の渡邉勉(わたなべつとむ)と申します。

 

 新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々、及びご家族や関係者の皆様に謹んでお悔やみ申し上げますと共に、罹患された方には謹んでお見舞い申し上げます。

 また、理学療法士をはじめ、医療・介護従事者の皆様、行政の皆様、感染防止にご尽力されている皆様に深く御礼申し上げます。

 

 驚異的な感染力を持つこの新型コロナウイルスは、今や世界中に蔓延し、ここ日本においても感染拡大が続いております。近代科学力と政策を駆使した感染拡大防止対策は、一定の感染拡大を食い止めてはいるものの、感染の恐怖に怯える日々が止むことはありません。一刻も早く、もとの安心した生活が取り戻せるよう、政府と協力していく次第です。

 

 さて、理学療法士は生活動作・運動療法・物理療法の専門家として、幅広く活躍できるスキル(能力)を持ち合わせた平均年齢約 33歳、全国12万人以上を超える若き団体であります。しかしながら、日本の医療・介護現場のなかでは若いがゆえ立場が弱く、そのスキルが最大限に発揮できる時間は限られ、法的な規制があるのも事実です。そのような規制は政治活動を通じて変えていかなくてはなりません。

 地域や行政でもリハビリテーション専門職に対する期待はとても大きく、理学療法士が医療の最前線や地域で活躍できる仕組みが整備されつつあります。これもひとえに日本理学療法士協会・都道府県士会、理学療法士連盟による組織的活動と、日頃の理学療法士皆様のご活躍によるものだと強く感じております。

 今後、理学療法士は学術的・職能的エビデンス(科学的根拠)を体系的に構築し、実績を積んで理学療法や理学療法士の政策実現に向けて政府に発信していく必要があります。

 

 また、政策実現に向けて組織代表者を政治の場に送る事も当連盟の使命であります。若者は政治に関心が薄いのが現状です。政治は「くらし」そのものであり、若い理学療法士達が自己研鑽をして安定した家庭・生活が築ける社会的地位なくして、リハビリテーションの質が担保されるはずがありません。国政の監視もしっかり行いつつ、若者に対する政治理解の啓発と、行政に対して理学療法士の専門性の理解を深める政治活動や、代弁者となる候補者の選挙運動を組織的に展開するのも当連盟のお仕事です。

 

 当連盟の「思い」をかたちにする為には、皆様のご支援が必要不可欠です。今後とも静岡県理学療法士連盟を応援して下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

静岡県理学療法士連盟

 会長 渡邉勉